茶花・・・茶会の席に飾る花のこと。飾らない山野草の素朴な一輪挿しが多く、派手さを競う華道とは対照的。茶花を新しく解釈して生ける。
冬の香りを生けるということ

<花名>
フランネルフラワーとブルーバード

気づけば今年もあと僅か。騒がしい師走の足音が聞こえてきました。慌ただしい年末は心を静かに沈めたいものですね。秋冬のお花は深みのある暗いトーンのものが多く出回るのですが、今回は冬の澄んだ空気感と静謐な雰囲気をイメージして、フランネルフラワーとブルーバードを生けてみました。

フランネルフラワーという名前は、細かく密生する花の手触りがフランネル生地の質感に似ていることに由来します。白い花はいつ眺めても綺麗ですが、もっとも存在感を発揮してくれるのはやはり夜でしょう。温もりを感じる星型のフランネルフラワーは冬の夜空にぴったり。薄明かりの下、しっとりとワインなどを飲むそばに置いてあると、絵になると思います。ちなみに、ブルーバードも含まれる檜葉類には青系と黄色系のタイプがありますが、白い花と合わせるならば、青系のブルーバードのほうが色が響きあいます。

茶花=和的と考えがちですが、季節のイメージを生けるということを意識してみてください。

PROFILE

chi-ko

チーコ

世田谷にて小さな小屋の花屋Foragerを営むフローリスト。よそでは脇役として活躍しているお花たちがここでは主役になるような、ささやかなのにしっかりと主張のある植物を揃えている。「この秋ハタオリマチフェスティバルにお邪魔して、豊かな文化を地元の皆さんで楽しみながら大切にされていることを知りました」。

forager-tokyo.tumblr.com

写真:植本一子

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